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健康コラム 2020年3月

新型コロナウイルスとインフルエンザ

 新型コロナウイルスとインフルエンザは似ている症状も多いようです。

 今回は、新型コロナウイルスとインフルエンザの相違点について 世界保健機関(WHO)が発表した報告書の一部をご紹介します。

【新型コロナウイルスの感染速度はインフルエンザを下回る】

 インフルエンザの方が、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)と 発症間隔(感染源の発症から2次感染者の発症までの時間)が短い。

 WHOによると、新型コロナウイルスの発症間隔は約5~6日ですが、 インフルエンザの発症間隔は3日ほどのようです。

 したがって、インフルエンザの方が感染拡大のスピードが速いということになります。

【ウイルス排出】

 ウイルス排出は、ウイルスが宿主に感染して繁殖し、 周囲に放出しているときに発生します。

 この排出によって感染者が他人にウイルスを感染させてしまうのですが、 新型コロナウイルスの感染者の一部は、 感染から2日以内で症状が出る前にウイルスを排出していました。

 しかしWHOは、このような感染者は恐らく感染拡大の主因ではないと考えているようです。

 ある論文では、新型コロナウイルス感染症の患者は無症状か軽度の症状を示す初期段階に、 大量のウイルスを排出していることが示されています。

 インフルエンザウイルスは通常、 症状が現れてから最初の2日間にウイルス排出が起こり、 最大1週間排出が続きます。

 しかし、発表された中国の患者に関する研究によると、 新型コロナウイルス感染症の患者は約20日間ウイルスを排出し続けていたことが分かっています。

 検出されたウイルス排出最短期間は8日ですが、 37日目にウイルスを排出していた症例も。

 このことから、新型コロナウイルス感染症の患者が、 インフルエンザ患者よりもはるかに長く感染力を維持すると考えられます。

 これから解明されていくと思いますが、しばらくは注意が必要です。

インフル薬「アビガン」有効性確認

【北京時事】

 中国科学技術省は17日の記者会見で、新型コロナウイルス感染患者の治療薬として、富士フイルムのグループ会社が開発した新型インフルエンザ薬「アビガン」の有効性を臨床試験で確認したことを明らかにしました。

 アビガンの有効成分「ファビピラビル」に関するライセンス契約を富士フイルムと2016年に結んだ中国の製薬大手・浙江海正薬業が、後発医薬品を量産する方針です。

 同社は先月、中国国家薬品監督管理局から認可を取得しています。

 臨床試験は、湖北省武漢市と広東省深セン市の病院で計200人の患者を対象に行われ、投与した患者の方が短期間に陽性から陰性になり、肺炎症状なども改善したとのことです。

 アビガンは日本でも先月から患者への投与が始まっています。

【時事通信社】

   抗インフルエンザ薬のひとつであるアビガンは、今のところ新型コロナ肺炎の患者に投与して有効だったという数例の症例報告はありますが、まとまった患者で検討したランダム化比較試験はないようです。

 さらに、投与した患者と、していない患者を比較した観察研究の結果もないようです。

 そのため、薬の力で回復したのか、患者の自然治癒力のせいなのか不明で、多くの患者に使う根拠にならないという意見もあります。

【ランダム化比較試験とは】

 本来、新しい薬を投与する場合は、患者に実験的研究である旨と治験実施計画書であるプロトコル(治験の目的、デザイン、行う根拠、統計学的考察、治験を行う組織、方法)を説明し、患者の同意を取ったうえで実施します。

 それも、新薬であればまずは健常者群に投与して薬の安全性を確かめたうえで、患者群に投与して有効性と副作用を調べます。

 その際、患者群をくじ引きで均質な2群に分けて、それぞれ本物の薬と偽薬を投与します。

 そうすることで、薬のみの有効性や副作用を分析することができます。

 このようなランダム化比較試験を行いませんと、患者に投与して回復したとしても、薬の力で治っているのか、それとも患者自身の自然治癒力で回復したのかがわかりません。

 しかも、致死率が高い状況では副作用が出ても、それが副作用だとわからないまま患者が亡くなり、副作用の検討が不可能になります。

ウイルスにはキラーT細胞

 新型コロナウイルスのニュースが毎日流れておりますが、ウイルスに体はどう対処しているかというと、白血球の一種であるT細胞が働きます。

 異物や感染部を探しながら体内を循環して、体内に侵入してくる細菌やウイルスの大群に対抗します。

 人の免疫力にとって極めて重要な役割を担っているといえます。

 特にキラーT細胞は、他の感染した細胞を直接標的にして殺傷する能力を持っています。

 ウイルス違いにはなりますが、オーストラリアの研究チームがキラーT細胞(免疫細胞)が、一般的な種類のインフルエンザウイルスすべてに対し、有効に働くことを実験で証明したと発表しています。

 この結果が意味するのは、ワクチンを開発するためにキラーT細胞を利用できるかもしれないということです。

 そもそも、体にT細胞は存在しますから、これがしっかり働ける体の状態や体力を維持していくのも、すごく大事だと感じます。

腸内環境にコーヒー

 腸内環境を整えると、健康維持に深く関係していることが最近では、ほぼ間違いないようです。

 そこで、健康に関係している腸内環境に、コーヒーが有効的だという研究があります。

 コーヒーに含まれるポリフェノールや他の抗酸化物質、植物性食品に自然に含まれている化合物は、健康的な腸内細菌叢と関連する可能性が高いと言われています。

 また、カフェインなどの一部の成分が細菌の代謝に影響を与え、代謝産物が体と相互作用しているのではと考えられているようです。

 しかし、コーヒーなどが飲めない方は無理に飲む必要はなく、お茶など他の自然の食品でも代用ができます。

 自然の植物には食物繊維やポリフェノール、抗酸化物質が豊富に含まれています。

 コーヒーを飲める方は、1日、1~2杯は体にとっても安全のようですので、気分転換に加え、健康を保護する意味でも飲んでみてはいかがでしょうか。

新型コロナはお湯を飲むと効果的?

 新型コロナウイルス(COVID-19)の情報が毎日流れています。

 その中で、デマがSNSで拡散されているのも問題だと言われています。

 例えば、お湯を飲むと効果的だとの情報に対して専門家は、まったく根拠がないとの見解を示しています。

 確かに、お湯を飲むだけでウイルスが死滅するとは考えにくいですが、人の免疫を考えると、体温を下げない様にするのは免疫を低下させ難くする手軽な方法の一つとも言えます。

 もしかすると、体温を下げない方が免疫力を下げにくいというところから、温かいものを飲むのが体を温める、そこからお湯が良いと少しずつ簡略化されたのかもしれません。

 まずは、手洗い、うがい、体を冷やさない、水分の補給をしっかりするといった、基本は忘れてはいけませんね。

マスク着用より先にやるべきこと3つ

☆WHO(世界保健機関)によると致死率は割と低いです。

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。

 感染の拡大によりマスク買い占めなどの形で社会不安が高まっていますが、WHOによると、新型コロナウイルスの感染力は1人の感染者から2~3人に感染させる可能性がある程度だそうです。

 その感染力は季節性インフルエンザと同等か、やや低い程度だとのこと。

通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。

  例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。

 国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人です。

 また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。

 出典:厚生労働省 新型インフルエンザに関するQ&A

  WHOの「Situation Report」という新型コロナウイルスの発生状況によると、感染者の死亡割合を示す「致死率」は2%程度です。

 この数字はSARSコロナウイルス(約10%)、MERSコロナウイルス(約34%)の致死率よりも低いです。

 感染力と致死率から考えると、新型コロナウイルスの予防策は通常の季節性インフルエンザと同じ程度のものでよいことが読み取れます。

 新型コロナウイルスの感染ルートは2つとされています。

 1つは咳やくしゃみなどで飛び散ったウイルスを含む唾など(飛沫)を吸い込む「飛沫感染」。

 もう1つは、感染者のウイルスが付着した物を手で触り、その手で口や鼻の周辺や目を触るなどして体内にウイルスが入り込む「接触感染」です。

 長時間空気中を漂ったウイルスを吸い込むことで感染する「空気感染」はないとされています。

 つまり、新型コロナウイルスの感染予防においては、飛沫感染と接触感染にさえ気を付けていればよいということになります。

 それでは、具体的にはどのような対策をとればよいのか。

 WHOは感染リスク低下のための行動として以下のようなことを推奨しています。

 ・目、鼻、口を触らない

 ・アルコール洗浄剤か石けんを使って水でこまめに手を洗う。

  手洗いは接触感染を防ぐための基本的な対策です。

  当たり前のように思えますが、こまめに実践できている人は意外に少ないのではないでしょうか。

 ・咳やくしゃみをするときはひじの内側やティッシュで口と鼻を覆い、ティッシュを使った場合はすぐ捨てて手を洗いましょう。

  飛沫感染を防ぐための対策ですが、手のひらで口を覆うのではなく、肘の内側というのがポイントです。

  手のひらにウイルスが付着しますと、物に触れることによってそこから接触感染が起こってしまいます。

  ティッシュで覆った場合も、手のひらにウイルスが付着している可能性があります。

  面倒でも毎回手を洗うことが予防においては大切です。

☆WHOのマスクに対する驚きの見解とは

 ・発熱や咳のある人に密接に接触しない。

  多数の新型コロナウイルス感染者が確認されているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、検疫に対応した検疫官が感染しました。

  検疫官でさえ感染するということは、自覚症状のある人とはむやみに密接に接触するべきではないということではないでしょうか。

 ・生肉はよく加熱しましょう。

 ・市場に訪れる際は野生動物などへの接触をしないでおきましょう。

 これらが推奨される予防策に含まれているのは、今回の新型コロナウイルス流行は、動物が持つウイルスがヒトに感染したことが発端と考えられているからです。

 さて、巷では多くの人がマスクを買い求め、一部の病院ではマスクの在庫がなくなるという状況さえ起きています。

 個人売買のサイトではマスクの高額転売も多発し、消費者庁はサイト運営会社などに適切な対応をとるよう要請しました。

 その混乱とは裏腹に、WHOが推奨する予防策の中にマスク着用はありません。

 マスクを着用する一番の意義は、感染者の咳やくしゃみによる飛沫が周囲に飛び散ることを防ぐこととされています。

 WHOは「必ずしもマスク着用は感染予防にはならない」としています。

 逆に、マスク着脱の際に手で口や鼻の周辺や目を触る機会が増え、接触感染のリスクが高まると指摘する専門家もいます。

 とにかく、現在できる一番の予防策とされているのは、マスク着用ではなくこまめな手洗いであります。

激辛料理

 テレビでも超激辛な料理が紹介されたり、コンビニでもスーパーでも激辛な商品が並んでいたりしますね。

 カプサイシン効果で代謝がアップして血流がよくなるイメージが強いと思います。

 しかし、辛さに対する免疫も人それぞれで、強い弱いがあります。

 中には、辛さが頭痛を引き起こしたり、体の痒みを誘発させたりもします。

 私の場合は、頭皮から滝のように汗が噴出します(笑)

 ある論文では、激辛唐辛子を食べる大会に出場して脳血管攣縮を引き起こしたというものあります。

 脳血管攣縮は、例えば出産時のいきみによる虚血・低酸素性刺激や、入浴やサウナなどによる温度変化、血管作動薬の投与によって誘発されることがあります。

 大量の唐辛子でなった人はほとんどいないとは思いますが、体調などによっては食べ過ぎには注意が必要かもしれませんね。

 また反対に、唐辛子などの辛い物を食べることが脳に作用し、塩分摂取を無理なく抑えられる可能性もあるようです。

 上手に調節すると健康的なので、ご自身にあった量を摂取するのがいいですね。

ウイルスや細菌には体を調整、治療していくのも有効

 毎日のように新型コロナウイルスのニュースを目にします。

 過去、世間を騒がせたSARSやMARSもコロナウイルスの新種でした。

 そもそも、人のコロナウイルスは冬の風邪の原因ウイルスとして知られていましたが、 インフルエンザウイルスなどに比べると軽症のために重要視されていなかったのです。

 またコロナウイルスは、様々な動物に呼吸器疾患、消化器疾患、肝炎、脳炎など 多様な疾患を引き起こす厄介者としても知られています。

 そして、猫や犬にも感染していることも多く、 健常な猫にはほとんどがネココロナウイルスに感染しているそうです。

 多くは感染していても発症しないか、抗体を持っています。

 ペットと同居している世帯も多いですが、 そこから様々なウイルスに密に接する機会が増えているのかもしれません。

 これに限らずではありますが、 ウイルスや細菌はまだまだ未解明な部分も多くあります。

 まずは、感染しにくい体作りや抵抗力がつくように、また、不調が無くても体を調整、治療していくのも有効ではないかと思います。

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