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健康コラム 2024年4月

脳への刺激にきのこ?


 認知機能に影響するものとして、脳への刺激は大切です。

 これによって脳内の血流が増え、酸素や栄養が行き渡るからです。

 また、ビタミンやミネラルなどのサプリメント、キノコ類を食べても認知機能の低下を防ぐ効果がある場合もあり、抗炎症作用が関係しているとも考えられています。

 反対に塩分の取り過ぎは血管などに炎症が起きやすく、結果的には認知機能の低下につながる可能性も出ています。

 血管なので体内での炎症は分かりにくい所がありますが、毛細血管のダメージも多くある可能性から脳内の血管が傷つきやすく、認知機能をはじめ、様々な機能が低下することが考えられます。

 日頃の食事も大切ですが、自分自身が楽しく興味を引かれるような、新しい刺激も脳には必要ですね。


血糖値を上げにくく


 糖尿病などで血糖値を上げにくい食材として、納豆や海藻類があります。

 飲みのもとしては緑茶が効果があるとも言われています。

 今回、ハーブやスパイスなどが糖尿病に与える影響を調査した結果、 空腹時の血糖値やヘモグロビンA1c、インスリン値の低下と関連しているようです。

 ヘモグロビンA1cは、全身の細胞に酸素を送る働きがあります。

 血糖値が高い状態が続くと、ヘモグロビンに結合するブドウ糖の量が多くなるので、ヘモグロビンA1cは高くなります。

 この検査は過去1~2ヶ月前の血糖値を反映しますので、当日の食事や運動など、短期間の血糖値の影響を受けないのも特徴です。

 なので、検査が近いからといって、食事を調整したり運動しても バレてしまうのです。

 日頃から食生活が大切ですので、食材にも気をつけましょう。

 今回の調査では、とくに生姜を摂取すると改善しているようです。

 生姜は血流をよくする食べ物でもあるので、日本では馴染み深いものがあります。

 他にもブラッククミンはヘモグロビンA1cを低下させ、シナモンもインスリンを低下させる効果があるようです。

 摂取する量にもよるとは思いますが、日頃から食事に取り入れると良いかもしれません。

 しかし、運動や食事量は意識するとより効果的だと思います。


老化予防にはコーヒー?


 コーヒーに関係する論文は多くあります。

 今回は、コーヒーに含まれる成分のトリゴネリンが、老化で起きるサルコペニア(筋肉減少や筋力低下など)の治療に効果がある可能性がわかってきました。

 サルコペニアが起きる原因は様々ですが、その中でも、
 ・ミトコンドリアが新しく作られる数が減る。
 ・生物に必要不可欠なエネルギーのATPの生成が減る。
 などが、筋肉老化の特徴に関係していることが明らかになっています。

 コーヒーなどの植物に存在していて、人の体内でもビタミンB3から少し作られるトリゴネリンという物質が、サルコペニアになっている高齢者の血中には少ないことが多いようです。

 さらに調べると、コーヒーを1日3杯以上飲む人は、1日1杯未満の人に比べて、サルコペニアの有病率が60%ほど低いという調査結果も出ています。

 コーヒーを飲むことで今後どのくらい予防できるかはまだ未知数ですが、運動だけでなく、このような飲み物でも効果があるのは、コーヒー好きからしたらありがたいです。


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