普段何気なく指の関節を鳴らす癖を持っている人は「指の関節を鳴らすと指が太くなるよ」と言われたことはないだろうか?
この説の真偽のほどは別として、どうやら首の関節を鳴らすことには注意が必要だ。
このほどイギリスで、23歳の女性がストレッチの際に首の関節を鳴らした後、体が麻痺して動かなくなってしまったという。
『New York Post』『The Sun』などが伝えている。
オーストラリア出身で英ロンドンに住むナタリー・クニッキさん(Natalie Kunicki、23)は現在、麻痺で自由の利かない身体左半分のリハビリに励んでいる。
彼女は先月上旬のある日の夜、外出先から友人と一緒に帰宅し部屋で映画を見ていた。
その時、ナタリーさんが何気なくストレッチをすると、首の関節が「パキパキッ」と音を立てて鳴った。普段からしていることだったため、気に留めることもなくその日はベッドに入った。
一度眠ったものの15分後にトイレ行こうと思い、体をベッドから起こそうとしたが、ナタリーさんは自分の左足に力が入らないことに気付いた。
「トイレに行くため歩こうとしたのですが、よろめいていました。そして自分の足元をみると左足がまったく動かせていないことに気付いたのです。そのとたん私は床に倒れ込みました。」
ナタリーさんは当時一緒にいた友人男性に体を支えてもらったが、彼はナタリーさんが酔っ払っているのかと思っていたという。
一方でナタリーさんは「何者かに薬物を投与されたのではないか」と思ったそうだ。
そして救急車を呼ぶことになったが、救急救命士でもあるナタリーさんは自分が救急車を要請することに少し気まずさもあり、すぐに通報することができなかったという。
しかし事態はそのようなことを気にしている場合ではなかった。
ナタリーさんは到着した救急隊員に、酔っているせいだと思われないように自分が救急救命士であることを告げ、脳卒中の恐れがあることも伝えた。
病院に到着して、真夜中過ぎに脳のCTスキャンを受けることになった。
するとナタリーさんの首の椎骨動脈が破裂したことにより、凝固した血液が血栓となって脳内の血管を詰まらせ、脳卒中を引き起こしていたことが分かった。
しかも驚くことに、椎骨動脈の破裂は首の関節を鳴らしたことにより引き起こされたというのだ。
病院では外科医によって、ナタリーさんの詰まった箇所の血管を広げて血液の流れを良くするためステント術が施された。
血栓は取り除くことができなかったが時間とともに溶解するとのことだ。
ナタリーさんはこの後も手、腕、足の動きを取り戻すために入院しなければならなかった。
約1か月経った今では5分程度なら歩くことができるまでに回復したナタリーさんは、現在の心境をこのように明かしている。
「私は今、何も上手にこなせません。洋服のボタンだって留めることができないし、そんな簡単なことが私にとって非常に難しいと感じるのです。今では麻痺した部分が暑さや冷たさを感じることができますが、それでもまだ痺れを感じるのです。」
ナタリーさんの担当医は完全に回復するまでの期間をはっきりとは言えないそうだが、彼女自身は半年から1年間には簡単なことができるまでに回復することを望んでいるそうだ。
ナタリーさんは今回、首の関節を安易に鳴らしただけで左半身が麻痺しまったことが未だに信じられないという。
そして少しずつ回復に向かっている今の彼女は、このように語る。
「私はたばこも吸わないし、お酒も飲みません。家族の中で脳卒中になった者もいないので、今回のことを引き起こした原因についてはまったく驚くばかりです。特に派手に鳴らしたわけでもなく普通に関節を鳴らしただけです。でも100万分の1ほどの確率で、それは起こってしまったのです。」
2017年に救急救命士として仕事に加わるためオーストラリアのキャンベラからロンドンに移住したナタリーさんだが、今は救急救命士としての仕事ができない状態だ。
そのため家族が彼女の医療費と生活費の調達のために『GoFundMe』で寄付を呼びかけており、1,000ポンド(約144,500円)の目標金額に対して既に5,070ポンド(約732,800円)の募金が集まっている。
画像は『New York Post 2019年4月16日付「Woman suffered paralyzing stroke after cracking her neck」(GoFundMe)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
たとえ100万分の1の確立とはいえ、未だにボキボキ関節を鳴らしながら施術を行っている所が多いです。
皆さん、お気をつけ下さいませ!
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