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健康コラム
2021年12月
新型コロナウイルスの第5波が落ち着いた理由は今のところはっきりしていませんが、ウイルスの増殖が速ければコピーミスもさらに増えて、そこからウイルスが自滅するという考え方の「エラーカタストロフの限界」説が注目されていました。
しかし、それであれば、世界中で新型コロナウイルスが減ってもいいはずなのに、なぜ日本人が海外と比べると極端に感染者や死者が少ないのでしょうか。
その要因の1つが、日本人の約6割にある白血球の型「HLA―A24」(細胞の表面にある物質)が関係しているのでは無いかと理化学研究所のチームが発表しました。
日本人に多いA24を持つ人で免疫細胞「キラーT細胞」の働きを調べたところ、季節性コロナウイルスと新型コロナウイルスで共通する部分の分子に反応することが分かったのです。
新型コロナウイルスに感染すると体内で眠っていたキラーT細胞が増えて、感染した細胞を排除している可能性があるようです。
2021年12月11日 20:49
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