「肩がこってますね~」
もみもみもみ。
「腰がはってますね~」
ぐいぐいぐい。
異常があると、筋肉が硬くなることがあります。
気を付けていただきたいのが、「硬い=症状」であって、「硬い=原因」とは限りません。
しかし、硬くなった筋肉は、強く揉んだり叩いたり、マッサージなどしたくなります。
やってる側も、受けてる側も、やられた感がありますし、痛気持ちいいので、効いてる感じがします。
そのときに、身体にはなにが起きているのか?
とんかつを作ったことがある人は分かると思いますが、肉が硬いと思ったら、どうします?
叩いたりしませんか?
結果、肉の繊維は切れ、細胞がつぶれる。
これと同じようなことを、多くの人は、お金を払って受けているのです。
挙句の果てに、筋肉繊維の断裂、細胞の炎症などで揉み返し。
切れてしまった筋繊維は修復しようとしますが、その際に、身体はカルシウムを使います。
カルシウムを接着剤の代わりに使うのですが、余分なカルシウムが筋肉に溜まります。
そして、さらに筋肉は硬くなってしまい、血行が悪くなります。
その硬くなった筋肉を、さらに強い力で揉んだり叩いたり、マッサージの繰り返し。
どんどん、どんどん、硬い筋肉の出来上がりです。
「店で一番力が強い人にマッサージされないと、効かないんですよ~」という人がいます。
悪化させられているのです。
「だけど、気持ちいいですよ?」
気持ちがいいのは、人が触れることによって「オキシトシン」という、愛情や癒し、幸福感をもたらすホルモンが分泌されるからです。
また、筋肉を刺激することによって、血行が良くなり、コリ部分に溜まっていた発痛物質や疲労物質などが流れるというのもあります。
ただ、怖いのが、鎮痛作用や鎮静作用のある「エンドルフィン」という物質を発生させることがあるのです。
このエンドルフィンは鎮痛作用だけではなく、幸福感をもたらす物質でもあり、痛みを抑えつつ、気持ち良さも生み出してしまいます。
マッサージで「痛気持ちいい」と感じるのは、これらが関係しているのです。
そのため、ついつい、強いマッサージを求め、さらに硬い筋肉になってしまうという悪循環。
あなたも筋肉が張っている、こっているからと、無意識のうちに、強めの施術、マッサージを受けていませんか?
お店によっては、外から店内の様子が見えるところがあります。
仕事柄、ついつい見てしまうのですが、間違ったやり方をしているところしか見たことがありません。
肘を載せたり、押したり、揉んだり、叩いたり・・・。
「気持ちいい~」という声が漏れていますが、どれも身体を壊すやり方です。
やっている側(これが一番の問題!!怒)も受けている側も、知らず知らずに、身体を壊しているのです!壊されているのです!!
あなたの目的は何ですか?
楽になること、健康になることですよね?
気持ちがいいからといって、やられた感があるからといって、なにも身体に負担をかける、悪化させる施術、マッサージなどを受ける必要はありません。
そんなやり方をしなくても、硬くなった筋肉を柔らかくする方法はあるのですから。
痛くない整体を受けた人たちの感想 → Click!
2023年9月22日 09:58
■国民生活センターには強くてキケンな施術を受けたことによる危害が発生したという相談が増加傾向にあると注意喚起しています。 参考:国民生活センター |
2022年10月16日 12:55
2022年5月26日 11:17
2017年12月19日 09:18
2017年11月 7日 11:54
また、整体、カイロプラクティック、整骨院、接骨院、ほねつぎ等と看板を上げておきながら、やってることはマッサージという所も凄く多いです。
そのような所は10分1,000円などとメニューに書かれてたりします。
そのような所に行ったところで、治りたいという目的とマッサージというやり方が噛みあっていないので、
「マッサージを受けても、直ぐにこってしまいます!」
「強く揉んでもらわないと効かないんです!」
「痛くしないと物足りないんです!」
となり、みなさん、強いマッサージやボキボキするやり方などで悪化させられているため、背中、肩などを触ると筋肉が盛り上がり、ガチガチ、まるで鉄板、亀の甲羅。
そのような所に行きまくっている方ほど、質の悪い筋肉、おかしな筋肉になってます。
「(筋肉が)こってますね~」
「(筋肉が)張ってますね~」
「こんなに(筋肉が)硬い人は初めてです!」
「まるで(筋肉が)鉄板ですね!」
と営業トークを言われ、施術者はその硬くなった筋肉を力いっぱい、汗だくになりながら、強く押したり、強く揉んだり。
中には、「強くマッサージをすれば、客は喜ぶから強くやれ!」と指示を出している店もあります。
実は、この強く押したり、強く揉んだり、ボキボキする刺激自体が、身体が攻撃されている感じ、身体を守ろうとさらなる筋肉の緊張、コリを強くさせる原因になっています。
腕などを強くつかまれますと、身体が緊張するのと同じです。
「そんなこと言っても、スッキリします!」
「痛い方が楽になります!」
「強い方が効いている感じがします!」
と、おっしゃる方はおります。
ご存知のように、筋肉のコリや張りは、筋肉内などの血行が悪くなって、硬くなった状態です。
マッサージやボキボキを行いますと、滞っていた血液が押し流され、その時はコリがほぐれたようなスッキリ感、ちょうど、スキーやスノボのブーツを脱いだ際に感じるスッキリ感のようなもので、これは一時的なものです。
筋肉は筋肉繊維の束で出来ており、その束を包み込むように筋膜という膜で覆われているのですが、これらがけっこう脆いです。
揉んだり叩いたり、押したりといった強いマッサージを受けますと、直ぐ線維や筋膜が傷付き、内出血などを起こします。
いわゆる「揉み返し」です。
女性の方に多いのですが、ぶつけた記憶はないのに脚などにアザが出来ている事が多いです。
それほど脆い筋肉、筋膜が強いマッサージなどによって傷付けられましたら、その強いマッサージに耐えられる様に更に硬く、こったり、はったりしてしまいます。
筋トレはその性質を利用し、痛め、傷付けてより太くて強い筋肉に鍛えようとします。
しかし、肩こり等の筋肉のコリや張りには原因があります。
例えば、猫背が肩こりの原因でしたら、猫背を改善しない限り肩こりは繰り返されます。
強い刺激(マッサージ)に慣れた方、好きな方は「痛みの中毒」です。
生理学的には「痛み」とは、身体を守るために最重要な感覚ですが、「痛み」が「気持ちいい」という状態は、身体の防衛システム上「異常」な事です。
常識的に考えて、痛いことが身体に良いわけありません。
大人に比べてまだまだ正常な子供や動物でしたら、痛い事をされましたら一目散に逃げます。
痛い事をされて「気持ちいい」と言う子供は見たことがありません。
また、これを読まれているあなたに小さいお子さんがいらっしゃるか分かりませんが、小さい子供が「痛いからなんとかして!」と言っているからといって、痛い事をしますか?
しませんよね?
なのに、大人になってくると感覚が麻痺してくるのか、強いマッサージの方が効いていると感じ、強い刺激に耐えながら筋肉、筋膜を傷つけられ、悪化させられているという、本末転倒、異常な状態にさせられている方が非常に多いです。
それも、大事なお金を払って・・・。
中には、ただ擦っているだけの弱いマッサージ(?)のお店もありますが、弱ければ良いというものでもありません。
強いマッサージに慣れた方の症状がいよいよ酷くなり、悪化させられてから当院に来院されますが、そのような症状の方は、考え方、感覚が麻痺しておりますので、まずは、強いマッサージのせいで悪化させられているという、間違った認識を改善するところから始める事になります。
そのような強い方が効くという間違った認識を改善しない事には、無意識でも「痛みの中毒」になっておりますので、症状改善までの時間はどうしても平均してかかります。
2017年10月21日 18:37
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