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健康コラム 2024年6月

動脈硬化


 動脈硬化と言えば生活習慣病で起きやすい病気だと思いますが、実際は、かなり昔から存在していた可能性が出てきました。

 そもそも動脈硬化は老化現象の一つとも言われてはいますが、アメリカにある心臓の研究所がミイラのCT画像データ検査を行ったところ、調べた結果37.6%が動脈硬化もしくは、ほぼ動脈硬化があると確認できたそうです。

 動脈硬化が認められる場所を多い順に並べると、
 大動脈が21.5%
 腸骨-大腿動脈が20.7%
 膝窩-脛骨動脈が16%
 頸動脈が14%
 冠動脈が0.4%

 以上の結果がわかりました。

 男女差は特になかったようですが、人間には生まれつき動脈硬化のリスクがある可能性がこの研究結果ではわかってきたようです。

 食べ物以外にも、ストレスや環境の変化でも動脈硬化につながる場合もありますので、もしかすると、古代人では今以上にストレスが多かったかもしれません。


塩分の取り過ぎに注意


 塩分のとり過ぎは動脈硬化や心不全、心筋梗塞等のリスクにつながるとも言われ、これを排出する働きがあるのは、腎臓です。

 排出すると、腎臓に負担がかかり続けて疲れてしまいます。

 それだけ余分な塩分の摂取は健康には良くない影響が大きいとも言えますが、インスリンの働きを助けることで、血糖値の上昇を緩やかにもしています。

 また、塩に含まれるナトリウムやカルシウムは、体内の神経や筋肉を正常に機能させるためにも必要です。

 いわゆる悪い塩は、精製された塩、、、 ミネラルがほとんど無く、塩化ナトリウムだけのものが良くないのです。

 カルシウムやマグネシウム、カリウムなどといったミネラルが含まれているからこそ、体では正常に働いてくれるわけです。

 それでも塩分の取りすぎには注意が必要ですが、できる限り天然の塩を選ぶようにするのも大切ですね。


ダイエットに糖質制限?


 夏が近づくと、ダイエットを始めようと思い立つ人も多いと思います。

 食事では、炭水化物を控えて糖質オフ、、、と考えますが、炭水化物に含まれている食滅繊維は栄養の吸収を抑える働きがあるなど、大切な働きもあります。

 糖質は炭水化物のうち、体内で消化・吸収されてエネルギーとなるものです。

 炭水化物にはエネルギーになる糖質と、人の消化酵素では消化されずほとんどエネルギーにならない食物繊維があります。

 糖質の中でも、果糖(フルクトース)、ショ糖(いわゆる砂糖)は高脂血症を悪化させるので注意が必要です。

 食物繊維は水溶性と不溶性の2種類があり、水溶性と小腸での栄養素の吸収を緩やかにして、食後の血糖値上昇を抑え、コレステロールを吸着し、体外に排出促進させやすくする、血中コレステロール値を低下させます。

 ダイエットでは炭水化物は遠慮しがちですが、それに含まれる食物繊維には良い効果があるようです。

 1日1杯のコーヒーを飲むことで、早食いによるメタボリックシンドロームを予防できる可能性もあります。


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