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健康コラム 2023年1月

母親のにおい

 赤ちゃんには、母親の声や心臓の鼓動が落ち着かせる効果があるのは有名な話です。

 それ以外にも、母親のにおいも同じ力を持つことが分かってきました。

 母と子の脳活動を同調させ、乳児の脳の社会的な発達に影響を与えている可能性もあるようです。

 ある実験で、乳児の母親のにおいが染み込んだものを他人の女性の近くに置いて乳児の脳活動を測ると、母親と対面しているときと同程度に高まっていたとのデータがあります。

 これは母親のにおいで、他人でも安心感がアップする事も意味します。

 子供では、他人とコミュニケーションを上手にとれるようになる可能性があります。

 子供の頃の経験は大人になって役立つものも多くあります。

 こういった「におい」の効果で、乳児期からコミュニケーションをとるのも良いかもしれません。

食品添加物の危険性

 
 食品添加物によっては、健康に影響することは以前から言われています。

 その中でも、硝酸塩と亜硝酸塩は賞味期限の延長と細菌の増殖を防止のために加工肉に使用されていることが多いのですが、食品添加物由来の硝酸塩の消費量が多い人は乳癌リスクが高く、亜硝酸塩では、前立腺癌のリスクが高くなる事が追跡調査で分かってきました。

 また人工甘味料のアスパルテーム、アセスルファムKでは、すべての癌でリスクが増大傾向があることが判明したようです。

 どのくらい摂取すると影響するのかはまだはっきりとは分かっていませんが、今後は、食品添加物や甘味料について制限がかかる可能性があるかもしれませんね。

新型コロナとしもやけ


 しもやけは寒い季節に生じる皮膚の炎症で、主に、つま先や手の指に現れます。

 新型コロナウイルスに感染すると毛細血管内皮の損傷を引き起こして、内皮細胞の血栓ができるのを防ぐ働きが低下させるようです。

 これが皮膚で起きると、細い血管内に血小板のかたまりが生じやすくなります。

 そこから血小板が破壊されて減少し、赤血球が破壊されて貧血になる可能性があります。

 そうなる事で血流が悪くなり、細胞に炎症や細胞壊死を起こさせてしまうのです。

 新型コロナウイルスのオミクロン株が気になるところですが、来年こそは平常の日々に戻って欲しいものです。

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