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DASH食


 血圧を低下させ、心血管疾患の予防にも推奨されているDASH食。

 これは野菜や全粒穀類、ナッツ・豆類、果物、低脂肪乳製品を多く摂取し、塩分、砂糖などで甘くした飲料、赤身や加工肉の摂取を抑えた食事法です。

 増やす栄養素としては、主にカリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、タンパク質となっています。

 この食事が、「塩分を排出させる食事」としても再注目されているようです。

 塩分の排泄を促すカリウムや食物繊維、血圧調整を担うカルシウム、血圧上昇の抑制に影響するマグネシウムなどが豊富に含まれている食材を多く取ることで、 塩分排出と血圧を下げることができるのです。

 このような食事と共に、生活習慣病に効果的と言われる地中海食(オリーブオイルや魚介類を多く含む食事など)も合わせると、飽きることなく食事ができそうです。

 健康法はたくさんありますが、運動や食事も長期間続けられるものが効果が出やすいかもしれませんね。


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蕁麻疹で癌?


 夏場は半袖の服装が多いためか、皮膚トラブルもよく耳にします。

 皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、痒みも伴う場合もあってしばらくすると消えてしまう蕁麻疹。

 人がイラクサ(蕁麻(じんま))の葉に触れると似たような皮膚症状が現れることからこの名前がついたそうです。

 デンマーク・オーフス大学病院の調査研究で蕁麻疹の患者は、そうでない人と比べると診断後1年間でがんになるリスクが49%高く、その後の数年間でも6%でリスクが増えていると言います。

 年齢などでも変わってくる結果だとは思いますが、隠れていたがんが、蕁麻疹になるのを活発化した可能性やがんと蕁麻疹が共通の危険因子がある可能性も考えられます。

 今後の研究でまた分かってくるとは思いますが、蕁麻疹は、はっきりと原因が分かるのは全体の10~30%程度でほとんどは原因不明です。

 寝不足や仕事などのストレス、子供では風邪や学校などでのストレスが原因となることがあります。

 そういった事から、免疫自体が弱っているのも影響しているかもしれません。


エアコンで喘息?


 暑さが増すと脳卒中も増えるというデータもありますが、水分不足で血液がドロドロになっているのも、血管が詰まりやすくリスクが増えることも考えられます。

 喘息は大気汚染をしている物質やアレルゲンを吸い込む事などが関連していることが知られています。

 最近では、喘息の症状がエアコンの冷気を吸うことで現れやすくもなっているとも言われています。

 気温の高さが喘息による入院の増加に関連するという報告も存在していて、日本でも夏季に気温が高くなると夜間の喘息増悪による来院が増加したことが報告もあります。

 調査で、2002~19年の間に夏のぜんそくによる入院数を調べたところ、その結果、夏季の気温上昇が喘息による入院数が増え、中でも16~64歳の男性で多い傾向にあったそうです。

 体調は、急激な温度変化によって左右されることがあります。

 暑い時期は、熱中症に意識が向きやすく涼しくしようとしますが、いつの間にか体が冷えていることもあるので注意が必要ですね。

 また、エアコン内やフィルターなどの汚れを吸っている可能性もありますので、掃除もしっかりと行いましょう。


白内障


 暑さが増し、強い日差しで紫外線が気になる人も多くなっているのではないでしょうか。

 紫外線は皮膚への影響だけでなく、眼病リスクを高めるという報告も増えています。

 最近では紫外線だけでなく、温度や熱中症の既往歴も白内障になる可能性があると言います。

 生涯で浴びる紫外線量が多いと、眼にある水晶体の表面層(皮質)が白く濁る「皮質白内障」の発症と関係があるとされていましたが、本当は水晶体の中心(核)が硬くなる「核白内障」になる可能性が最も多いようです。

 これは紫外線の強さで変化している可能性が高いとも考えられています。

 また、子供の時の紫外線を浴びた量が、大人になって白内障リスク因子として大きいも分かってきました。

 日本では使用が多い日傘は、眼に対しては紫外線を10~30%程度しかカットしませんが、帽子は種類によってがは20~70%、サングラスは50~98%とも言われています。

 帽子とサングラスを併用することで95~99%カットできるので、組み合わせて使用するのが良さそうです。


キシリトールで心筋梗塞、脳卒中?


 砂糖と同じような甘さがありながら、カロリーも低く虫歯になりにくい甘味料と言えばキシリトールです。

 大量に摂取するとお腹がゆるくなるのも有名な話ですが、このキシリトールの摂取量が多いと、心筋梗塞や脳卒中などの発生リスクが高まる可能性のあるようです。

 研究の結果では、空腹時に血漿中のキシリトールが増加していると血小板の反応性や体内の血栓形成に関係する数値がアップしているので、体内で血栓ができやすい可能性が出てくというわけです。

 多少のキシリトールではそこまで影響は無いようですが、いろいろと人工甘味料がある中で健康に影響があるのも増えてきているかもしれません。


動脈硬化


 動脈硬化と言えば生活習慣病で起きやすい病気だと思いますが、実際は、かなり昔から存在していた可能性が出てきました。

 そもそも動脈硬化は老化現象の一つとも言われてはいますが、アメリカにある心臓の研究所がミイラのCT画像データ検査を行ったところ、調べた結果37.6%が動脈硬化もしくは、ほぼ動脈硬化があると確認できたそうです。

 動脈硬化が認められる場所を多い順に並べると、
 大動脈が21.5%
 腸骨-大腿動脈が20.7%
 膝窩-脛骨動脈が16%
 頸動脈が14%
 冠動脈が0.4%

 以上の結果がわかりました。

 男女差は特になかったようですが、人間には生まれつき動脈硬化のリスクがある可能性がこの研究結果ではわかってきたようです。

 食べ物以外にも、ストレスや環境の変化でも動脈硬化につながる場合もありますので、もしかすると、古代人では今以上にストレスが多かったかもしれません。