健康コラム

口の菌が胃がんに?


 世界的に見ても日本は、胃がんの罹患率が多いとも言われています。

 最近では様々な研究が進み、口腔内の細菌から胃がんを見つけようとしているアメリカの大学での研究があります。

 この研究によると、胃がんの患者から採取した口の中の細菌は、健康な人とは明らかに違ってようで、
 「口腔内のマイクロバイオームと、胃のマイクロバイオームはつながっており、口腔内にどのような細菌がいるかを知ることで、胃の環境についても知ることができる。」
と研究者は見解を示しています。

 胃がんになると口腔内の細菌は、ヘリコバクター属、セレノモナス属、ラクトバチルス属など、32種類の細菌属が増加しているのが判明しています。

 これは、胃の環境が変化して細胞が、がん化し始めると同時に、口腔内のマイクロバイオームにも変化が生じている可能性があると考えられます。

 今後は、検出される菌がさらに絞り込まれ、口の中から細菌を調べる事で、胃がんが判明する検査が確立してくるのではないでしょうか。


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