健康コラム
なぜ感染者が減っているの?
緊急事態宣言が解除になって、このまま落ち着いてくれればと本当に思います。

今回、なぜ感染者が減っていったのかは、まだはっきりしたことは分かっていないようですが、様々な仮説はあります。
仮説の1つとして「エラーカタストロフの限界」が注目されているようです。
これは、ドイツの生物物理学者でノーベル化学賞受賞者のマンフレート・アイゲン氏が1971年に発表したものです。
これは、ウイルスが増殖する際にコピーミスが起き、変異株が出現し、その中には増殖の速いタイプのウイルスが生まれ、急速に感染が拡大していきます。
しかし、増殖が速ければコピーミスもさらに増え、ウイルスの生存するために必要な遺伝子まで壊してしまい、そこから、ウイルスが自滅するという考え方です。
それを考えると、新型コロナウイルスのコピーミスにより、急速に感染拡大した後に、コピーミスが「エラーカタストロフの限界」を超えた事で、ウイルスの自滅が始まり、感染が急速に減少したのではないかとの見解になります。
あくまでも仮説で、絶対だとは言えませんが、様々な見方があることを改めて実感します。