からだのお悩み解決~症例~

スポーツ障害

スポーツによる運動器の外傷(スポーツ外傷)とスポーツを続けることで起きる身体の障害 (スポーツ障害)の総称です。


多くの障害には誤った動作の繰り返しや姿勢など明らかな原因が見つかりますが、本人や指導者も気付かない運動方法や、身体(成長)に合わないオーバートレーニング、日常生活、生活習慣に問題が認められる場合もあります。

スポーツ障害に限りませんが、障害には必ず原因があるので、注意が必要です。

特に、スポーツをする上で、痛みが当たり前という考え方は危険です。

「みんなが通る道」
「みんな痛がっている」
「痛みに耐えて強くなった」
「痛みは筋肉を鍛えればいいんだ」
「根性が足りないのだ」
「痛み止めやテーピングで我慢すれば良い」
などなど・・・。

そんな考え方ですと、将来有望だった選手が身体を壊して引退したり、一生消えない痛みや障害を抱え、引退後も辛い人生を送る事になるのです。
 



以前、お電話でしたが、寮に住んでいる高校生の息子(サッカー部)を施術してほしいという相談がありました。

しかし、その息子さんは「痛いのが当たり前、試合に出ればアドレナリンが出て頑張れる」と言って、施術を受けてくれないそうです。
普段の練習で痛みに耐えている=まともな練習が出来ていない人が、本番でまともな結果が出せるわけがありません。
言い換えれば、普段勉強出来ない、していない人が、本番でまともに答えられないのと一緒です。
 



痛みは身体からのSOSです。

練習方法や姿勢など、何かが間違っているから痛みを発して教えてくれているのです。
痛みを抱えながらの練習などは、その痛みをかばいながらの運動になるので、変な姿勢や、変な筋肉のつき方になり、ますますおかしくなってきます。

身体は一箇所でも異常が認められますと、他でカバーしようと、他の場所もおかしくなってしまったり、バランスが崩れたりするように出来ています。

決して、痛みが当たり前などという事は有り得ません。

痛みをこらえての運動に、最高のパフォーマンスなど出来ません。
感動は得られるかもしれませんが・・・。

例えば、F-1カーは、走行中に少しでも不具合が見られましたら、ピットインして点検、修理などします。
スペースシャトルやロケット、飛行機なども、ちょっとでも不具合があれば飛びませんし、飛行機などは飛行中に不具合があれば緊急着陸します。
そうでないと大事故や死に繋がるからです。

なのに、人間だけ不具合(痛みなど)があってもしょうがない、我慢してやるんだという考え方はおかしいのです。

本人は痛みで練習を休みたい、治療に専念したいのに、親、監督、コーチ、指導者、顧問などが休ませてくれないなどという事も多いですし、本人も休まないという事もあります。

特に大事な試合が近付いている時に多いです。

試合と身体とどっちが大切ですか?
将来の身体を犠牲にしてまで出るほど大事な試合ですか?

それよりも、普段の練習で身体を壊さない練習を心がけ、大事な試合に最高の結果が出せるようにしなければいけません。
痛みを我慢して運動するのか、痛みのない状態で運動をするのか。

どちらが最高のパフォーマンスを出せるかは判りますよね?

メジャーリーガーのイチローのように、普段からメンテナンスなどしっかり行えば、例え怪我をしたとしても軽症で済みますし、本番でも最高のパフォーマンスを発揮できます。

 

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